転職して後悔する人の共通点|7つのパターンと、その避け方
「転職して失敗したらどうしよう」
そう思って調べている方だと思います。
その慎重さは、正しいです。
何も考えずに決めるより、ずっといい。
ただ、最初にひとつだけ、はっきり書かせてください。
「失敗を避ける」ことと、「動かないこと」は別です。
今の職場で消耗している人にとって、動かないことは安全ではありません。
我慢を続けた結果、体を壊す。
年齢が上がって選択肢が減る。
「どうせ無理だ」という気持ちが強くなっていく。
これも十分に失敗です。
だから、この記事では失敗事例を並べて終わりにしません。
7つのパターンそれぞれについて、「どう確認すれば防げるか」まで書きます。
先に結論
・後悔の原因は、だいたい「確認していなかった」こと
・確認は、応募する前にできます
・勢いで決めた転職は、後悔しやすい。 でも、勢いを止める方法もあります
・そして、動かないことも選択のひとつですが、それにもリスクがあります
パターン1|給料の中身を確認していなかった

いちばん多い後悔です。
「年収が上がる」と思って入ったのに、実際の手取りが変わらない。
むしろ減った。
こういうことが起きます。
原因は、たいてい次のどれかです。
- 固定残業代が含まれていた(見かけの月給は高いが、基本給は低い)
- 賞与の実績が、求人票の見込みと違った
- 前職にあった手当(住宅、家族、資格など)が、新しい職場にはなかった
- 社会保険料や税金の変化を計算に入れていなかった
防ぎ方
内定が出たら、労働条件が書かれた書面を必ず確認してください。
そして、比べるのは月給ではなく、年収の見込み額です。
次の3つを足して計算します。
- 基本給 × 12
- 賞与の見込み(「実績」を聞いてください。「◯ヶ月分」という規定だけでは実態が分かりません)
- 各種手当
そして、固定残業代が含まれているかを必ず聞いてください。
含まれているなら、何時間分なのか。
ここを確認しないまま入社すると、「残業しても給料が増えない」という状況になります。
パターン2|仕事の中身を、具体的に聞かなかった

求人票の職種名だけで判断すると、これが起きます。
「営業職」といっても、新規開拓なのか既存のお客さん対応なのかで、仕事はまるで違います。
「事務」も、伝票処理が中心なのか、電話対応が大半なのかで、日々の負担が変わります。
同じ職種名でも、中身は会社ごとに全然違います。
防ぎ方
面接で、この質問をしてください。
「入社したら、1日はどんな流れになりますか。」
具体的に答えられるかどうかが、大事なところです。
曖昧な答えしか返ってこない場合、仕事の中身が固まっていない可能性があります。
そして、もうひとつ。
「この仕事で、いちばん時間を使うのはどの作業ですか。」
一番時間を使う作業が、実質的なその仕事の中身です。
ここが自分に合わなければ、他がどれだけ良くても続きません。
パターン3|人間関係を、確認しようがないと諦めた

「入ってみないと分からない」と言われる部分です。
確かに完全には分かりません。
でも、まったく分からないわけでもありません。
防ぎ方
数字から推測できます。
「直近1年で、この職種の方は何名入社されて、今何名残っていますか。」 「平均の勤続年数はどのくらいですか。」
人が定着していない職場は、何かしら理由があります。
それが人間関係とは限りませんが、確認する価値はあります。
そして、面接での相手の様子も情報です。
- 質問したときの反応(不機嫌になる、はぐらかす)
- 面接官同士のやり取り
- 会社に入ったときの、社員の表情や雰囲気
面接は、あなたが会社を見る場でもあります。
一方的に評価される場ではありません。
可能なら、職場見学をお願いしてみてください。
「実際に働く場所を見せていただけますか」と聞いて、断られる場合は、その理由も情報になります。
パターン4|勢いで決めてしまった

これは、当サイトの読者にいちばん多いパターンかもしれません。
今の職場がつらい。
早く抜け出したい。
その気持ちで動くと、最初に内定が出たところに飛びついてしまいます。
そして、焦って決めた転職先が、前と同じような環境だった。
半年後にまた辞めたくなる。
この繰り返しが、いちばんつらいです。
防ぎ方
1つだけ、決めておいてください。
「これだけは絶対に避けたい」という条件を、1つ。
- 夜勤で体を壊したなら → 夜勤なし
- 残業で潰れたなら → 残業◯時間以内
- 人間関係が限界だったなら → 一人で完結する作業が多い職場
- 休みが取れなかったなら → 有給が実際に使われている職場
1つに絞るのがコツです。
条件をたくさん並べると、応募できる求人がなくなります。
逆に何も決めないと、前と同じ場所に戻ります。
そして、内定が出たら、その日のうちに返事をしないでください。
「検討したいので、◯日までお時間をいただけますか。」
返事の期限は交渉できます。
一晩おいて、それでも「行きたい」と思えるなら、それは焦りではありません。
「今決めないと枠が埋まります」と急かされたら、それ自体が判断材料です。
パターン5|聞きたいことを、聞けなかった

「印象が悪くなるのでは」と思って、残業や休みのことを聞けない。
よくあることです。
でも、聞かずに入社して、後で「話が違う」となるほうが、はるかに大きな問題です。
防ぎ方
聞くことは失礼ではありません。
むしろ「長く働くつもりで考えている人だ」と受け取られます。
それでも聞きづらい場合は、エージェント経由なら、担当者に代わりに聞いてもらえます。
しかも応募する前に確認できます。
- 「この求人の残業の実態を教えてください」
- 「固定残業代は何時間分ですか」
- 「この職種は、最近人の入れ替わりがありましたか」
応募前に分かれば、そもそも受けるかどうかを判断できます。
これは自分で応募する場合にはできないことです。
パターン6|辞めた理由を、はっきりさせないまま動いた

「とにかく今の職場から離れたい」という気持ちだけで動くと、これが起きます。
何が嫌だったのかが曖昧なままだと、次を選ぶ基準がありません。
その結果、条件が良さそうに見えるところを選んで、また同じ問題にぶつかります。
防ぎ方
紙に書き出してください。
5分で終わります。
前の職場(今の職場)で、つらかったことを5つ。
やってみると分かりますが、これは驚くほど簡単に出てきます。
「やりたいこと」は言葉にしにくいのに、「つらかったこと」はすぐ出てくる。
- 夜勤で生活が壊れた
- 上司の詰め方がきつかった
- 休みが取れなかった
- 人が足りなくて回らなかった
- 何のためにやっているか分からない作業が多かった
この5つが、次を選ぶときの基準になります。
そして、そのまま面接で聞く質問に変えられます。
- 「夜勤で体を壊した」→ 「夜勤は月に何回ですか」
- 「休みが取れなかった」→ 「有給はどのくらい使われていますか」
つらかった経験は、無駄になりません。
次を選ぶための材料です。
パターン7|前の職場と、比べ続けてしまう

入社した後に起きる後悔です。
新しい職場に入ると、必ず前と違う部分が出てきます。
やり方が違う、人が違う、ルールが違う。
そして、前の職場の良かった部分だけを思い出してしまう。
「前はもっと効率的だったのに」
「前の同僚のほうが話しやすかった」
これが続くと、「転職は失敗だった」という気持ちになっていきます。
防ぎ方
最初の3ヶ月は、比べる時期ではないと決めておいてください。
新しい環境では、誰でも一時的に「できない人」に戻ります。
用語が分からない、手順が違う、誰に聞けばいいか分からない。
これは適性の問題ではなく、単に経験がないだけです。
3ヶ月経つと、たいてい景色が変わります。
仕事の流れが分かり、人の名前が入り、自分の役割が見えてくる。
判断するなら、そこからでも遅くありません。
そして、「避けたかったこと」が避けられているかで見てください。
夜勤がなくなった。
残業が減った。
詰められなくなった。
それが達成できているなら、その転職は成功しています。
細かい違和感は、どこに行ってもあります。
応募前チェックリスト

7つのパターンを、確認項目にまとめました。
応募する前に、これだけ確認してください。
お金について
- 固定残業代が含まれているか。含まれるなら何時間分か
- 賞与の「実績」(規定の月数ではなく実際の支給実績)
- 前職にあった手当が、新しい職場にもあるか
- 年収の見込み額で比較したか(月給だけで比べていないか)
仕事の中身について
- 1日の流れを具体的に聞いたか
- いちばん時間を使う作業は何か
職場について
- 直近1年の入社人数と、今残っている人数
- 残業時間の実績(配属予定の部署の数字)
- 有給が実際にどのくらい使われているか
自分について
- 「これだけは絶対に避けたい」条件を1つ決めたか
- つらかったことを5つ書き出したか
- 内定が出た日に即答していないか
すべて確認できていれば、大きく外すことはかなり減ります。
動かないことにも、リスクがあります

ここまで失敗パターンを書いてきましたが、最後に大事なことを書きます。
「失敗が怖いから動かない」という選択にも、代償があります。
- 消耗した状態が続くと、回復に時間がかかるようになります
- 年齢が上がると、応募できる求人が変わってきます(20代向けサービスの多くは29歳が上限です)
- 「どうせ無理だ」という気持ちが強くなり、動く力そのものが落ちていきます
そして、今の職場に残ることを選ぶなら、それは積極的な選択であってほしいと思います。
「他に行き場がないから残る」のと、「選択肢を見たうえで残る」のとでは、同じ場所にいても気持ちがまったく違います。
だから、情報だけでも取っておくことをおすすめします。
求人を見る、相談してみる——それは転職を決めたという意味ではありません。
一人で判断しないほうがいい理由

7つのパターンを見ると、共通点があります。
どれも「確認していなかった」ことが原因です。
そして、確認すべきことに気づくには、経験が必要です。
転職が初めての人が、固定残業代の落とし穴や、離職者数を聞くべきだということを、自分で思いつくのは難しい。
だから、経験のある人に確認してもらうのが早いです。
転職エージェントを使うと、次のことができます。
- 応募する前に、会社の情報を確認してもらえる
- 求人票の条件が妥当かどうかを見てもらえる
- 内定が出たときに、条件面の確認を一緒にしてもらえる
- 焦って決めそうなときに、止めてもらえる
最後の項目が、意外と大きいです。
一人で進めていると、早く決めたい気持ちに歯止めがかかりません。
第三者が入ると、冷静になる時間が生まれます。
そして、前の職場でつらかったことを担当者に伝えておくと、そもそも似た環境の求人を除いて紹介してもらえます。
これは自分で求人を探す場合にはできないことです。
経歴に自信がない20代なら、既卒・フリーター・中退・高卒も対象にしている第二新卒エージェントneoが使いやすいサービスです。
📱 同じ失敗を繰り返さないために:第二新卒エージェントneo(無料)※18〜29歳対象。相談だけの利用もできます。
くわしくは第二新卒エージェントneoの評判を検証した記事にまとめています。
もし、すでに転職して後悔している場合

この記事を、転職した後に読んでいる方もいると思います。
まず、3ヶ月経っていないなら、判断はもう少し待ってください。
前に書いたとおり、新しい環境では誰でも一時的にうまくいきません。
それを「失敗」と結論づけるには早いです。
3ヶ月以上経っていて、それでも合わないと感じるなら、次の点を整理してみてください。
- 前職で避けたかったことは、避けられているか(ここが達成できているなら、部分的には成功しています)
- 合わないのは、環境か、仕事の中身か、人か
- 時間が解決しそうなことか、そうでないか
そして、もう一度動くことも、選択肢としてあります。
短期間で辞めることに抵抗があるかもしれませんが、合わない場所に居続けて心身を壊すよりは、ずっといい判断です。
短い在籍期間の説明の仕方は、面接で工夫できます。
「一度失敗したから、次はない」ということはありません。
そして、体調にサインが出ているなら、そちらが優先です。
眠れない、朝起き上がれない、動悸がするといった状態が続いているなら、転職活動より先に心療内科や精神科を受診してください。
職種別|後悔しやすいところ

働く分野によって、後から「しまった」となりやすい部分が違います。
看護・介護など、シフト勤務の場合
いちばん多いのが、夜勤の回数と人員配置の確認漏れです。
「夜勤あり」としか書かれていない求人でも、月4回と月8回では体への負担がまるで違います。
そして、夜勤帯が一人体制か複数人かで、きつさは別物になります。
もうひとつ多いのが、「日勤のみ」を選べると思っていたのに、実際は交代制だったというケースです。
入職前に確認しておかないと、後から変更するのは簡単ではありません。
そして、施設の種類による違いも見落とされます。
同じ介護でも、特別養護老人ホームとデイサービスでは、身体への負担が大きく変わります。
職種を変えなくても、施設の種類を変えるだけで働きやすさが変わることがあります。
営業職の場合
目標の設定方法を聞かずに入って、後悔するケースが多いです。
「頑張れば評価される」と言われても、その目標を達成できている人が何割いるのかが大事なところです。
誰も届かない目標が設定されている職場は、常に詰められる環境になりがちです。
そして、給料の変動幅も確認してください。
固定給が低く、歩合の比率が高い場合、月によって収入が大きく変わります。
生活の見通しが立ちにくくなります。
未経験で異業種に移る場合
「年収が下がる」ことは想定していても、「いつ戻るか」を聞いていない——これが多い後悔です。
一時的に下がるのは、未経験なら自然なことです。
問題は、何年で戻る見込みなのか。
そして、その業界の給料の水準そのものが、前の職場と比べてどうなのか。
ここを聞かずに入ると、数年経っても収入が戻らないということがあります。
よくある質問

Q. 転職して後悔する人は、どのくらいいますか?
調査によって数字は変わりますが、一定の割合で後悔する人がいるのは事実です。
ただし、後悔の中身は「条件が違った」「思っていた仕事と違った」など、事前の確認で防げるものが多いとされています。
Q. 何回も転職していると、不利になりますか?
回数そのものより、それぞれの理由を説明できるかが見られます。
ただ、短い期間で繰り返している場合は、次を選ぶときに「何が合わなかったのか」をはっきりさせておくと、繰り返しを防げます。
Q. 年収が下がる転職は、失敗ですか?
一概には言えません。
夜勤がなくなった、残業が減った、体調が戻った——これらは金額に表れませんが、大きな価値があります。
何を優先したかで判断してください。
Q. 内定を保留したいのですが、失礼ではありませんか?
失礼ではありません。
「検討したいので、◯日までお時間をいただけますか」と伝えれば、多くの場合は応じてもらえます。
即答を強く求める会社のほうが、むしろ注意が必要です。
Q. 入社してすぐ「合わない」と感じたら?
まず3ヶ月は様子を見てください。
新しい環境では誰でも一時的にうまくいきません。
ただし、聞いていた条件と実際が違う場合は、早めに会社に確認してください。
Q. 前の職場のほうが良かったと感じます。
良かった部分だけを思い出しやすくなるのは自然なことです。
辞めた理由を思い出してください。
それでも前のほうが良いなら、次の転職で活かせる情報になります。
Q. 求人票の情報を、どこまで信じていいですか?
条件面(給料、休日、勤務時間)は、書面で確認できる部分は信じて大丈夫です。
ただし、雰囲気や働きやすさに関する表現は、判断材料になりません。
Q. 焦って決めそうな自分を止める方法はありますか?
「1つだけ絶対に避けたい条件」を紙に書いて、目に見えるところに置いてください。
そして、内定が出た日には返事をしないと決めておくことです。
Q. エージェントに「その会社はやめたほうがいい」と言われたら?
理由を聞いてください。
具体的な理由があるなら、参考にする価値があります。
ただし、最終的に決めるのはあなたです。
Q. 失敗が怖くて動けません。
その気持ちは自然です。
ただ、確認できることを確認しておけば、大きく外す確率はかなり下げられます。
そして、動かないことにも代償があることは、知っておいてください。
Q. 家族に反対されていて、決められません。
「辞めたい」だけを伝えるより、具体的な求人や条件を持ってから相談するほうが話が進みます。
収入がどうなりそうか、いつ動くつもりかまで見せられると、理解を得やすくなります。
まとめ|後悔の原因は、確認漏れです
整理します。
7つのパターンと、防ぎ方
- 給料の中身を確認していなかった → 固定残業代と賞与実績を聞く
- 仕事の中身を聞かなかった → 1日の流れと、一番時間を使う作業を聞く
- 人間関係は分からないと諦めた → 離職者数と勤続年数から推測する
- 勢いで決めた → 避けたい条件を1つ決め、内定日に即答しない
- 聞きたいことを聞けなかった → エージェント経由で応募前に確認する
- 辞めた理由が曖昧だった → つらかったこと5つを書き出す
- 前の職場と比べ続けた → 最初の3ヶ月は比べない
どれも、応募する前に手を打てます。
そして最後にもう一度書きます。
失敗を避けることと、動かないことは別です。
今の場所で消耗し続けることも、選択のひとつです。
でも、それが「他に行き場がないから」という理由なら、一度だけ選択肢を確認してみてください。
確認したうえで残るなら、それは立派な決断です。
どのサービスが自分に合うかは、20代・未経験の転職エージェント比較で整理しています。
「失敗が怖くて、考えるだけで疲れる」あなたへ

一度つらい経験をすると、次を選ぶこと自体が怖くなります。
それは慎重さであって、弱さではありません。
当サイトでは無料の「ストレス解消ブック」をプレゼントしています。
メール登録だけで受け取れます。
